脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

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  • NHK出版 (2006年11月8日発売)
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《習慣1 生活の原点をつくる―脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう》p17
・脳の活動を安定化させるには、生活のリズムを安定させることが大切
・そのためには、まず生活の原点をつくることが大切。朝一定の時間に起きよう
・脳にもウォーミングアップが必要。足・手・口を意識的に動かそう

《習慣2 集中力を高める―生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう》p33
・集中力や頭の回転の速さは、それ自体を「上げよう」と思っても上げられない
・意志的にできるのは、時間と距離(仕事の量)の関係をはっきり認識すること
・時間の制約をなくすと、「何がより重要か」も判断しにくくなる

《習慣3 睡眠の意義―夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう》p47
・睡眠は、疲労回復のためだけではなく、思考の整理を進ませるためにも必要
・夜は情報を蓄える時間に向いている。考えを大雑把にまとめ、早く寝よう

《習慣4 脳の持続力を高める―家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう》p59
・毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない体制を育てる。p65
キーワード:選択・判断・系列化
・脳を鍛えるときは、司令塔である前頭葉を鍛えることを意識するといい
・前頭葉を鍛えるときは、テクニック以前に体力をつけることが大事
・家事や雑用を積極的にこなすことは、前頭葉の体力を高める訓練になる

《習慣5 問題解決能力を高める―自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう》p73
・瑣末な選択・判断を効率化させるルールを持っておくと、脳の力を有効に使える
・一日の行動予定表や仕事を解決するまでのプロセスを書くのも、脳の仕事を助ける
・書いたものを自分で分析したり、他人に評価してもらったりすることも大切

《習慣6 思考の整理―忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう》p85
・物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させよう
・仕事で混乱したときは、机を機能的に整理することから始めてみると立て直しやすい

《習慣7 注意力を高める―意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう》p97
・脳の健全な働きを保つためには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
・目を動かす(フォーカス機能を使う)時間を意識的に多く持とう
・視覚的情報が遮断された状態で耳から情報を取る訓練をするともっといい

《習慣8 記憶力を高める―「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう》p111
・使える記憶を増やすには、出力することを意識して情報を取ることが大切
・その出力の機会を増やすために、報告書やブログを活用しよう
・会話する機会が少ない人には、書き写しや音読が有効なトレーニングになる

《習慣9 話す力を高める―メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう》p123
・人の質問に答える形で話を長くしていく(周りの人の協力が大切)
・メモを用意し、そのキーワードを辿りながら慣れない話を長くする
・写真を撮ってきて、それを示しながら表現を膨らませていく

《習慣10 表現を豊かにする―「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう》p135
・表現を豊かにするには、いくつかのパターンを身につけ、訓練することが有効(質問を想定する、話のナビゲーションを自分でつくる、風景を思い浮かべる)
・話が通じないのは相手のせいと考えてはいけない。相手の身になって考えよう
・たとえ話を織り交ぜながら話そうとしていると、脳が総合的に鍛えられる

《習慣11 脳を健康に保つ食事―脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう》p145
・生活習慣病になると、脳にも悪影響が及ぶ。予防するには太らないことが第一
・エネルギーの需要と供給のバランスを考え、適度な運動と腹八分目を心がける

《習慣12 脳の健康診断―定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう》p153
・画像検査により、脳の病気を発見できるだけでなく、問題のある機能も分かる

《習慣13 脳の自己管理―「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう》p161
・自分の失敗を記録し、傾向を割り出すことは、脳の自己管理にとても有効
・失敗を分析するときには、小さな失敗から注目していくと分かりやすい
・その代わりの方法として、人から指摘される問題行動を分析するのもいい

《習慣14 創造力を高める―ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう》p169
・「何の役に立つのか」よりも「誰の役に立つのか」を重視して考える
・アイデアは情報の組み合わせと考える(無から有は生み出せない)
・書くことによって情報を脳に刻み込み、まとめをしながら考える
・創造力を高めるには、活動をマルチにし、人生を楽しもうとすることが大切

《習慣15 意欲を高める―人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう》p179
・意欲を高めるには、自分の行動と結果を誰かが評価してくれることが重要
・人を好意的に評価することは、自分が評価されやすい環境をつくることにつながる
・生活のどこかにダメな自分を見せる場面があると、意欲を高めやすくなる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思考法・勉強法・戦略
感想投稿日 : 2014年4月6日
読了日 : 2014年4月6日
本棚登録日 : 2013年8月10日

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