さらわれたい女 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2006年1月25日発売)
3.28
  • (21)
  • (87)
  • (184)
  • (31)
  • (4)
本棚登録 : 835
感想 : 92
5

「あとがき」で歌野晶午さんが書いている通り、この本が執筆された1991年では通信手段が今(文庫本になった1997年)とはまるで違っていて、発信者の電話番号なんて分からない?し、自動車電話や車載兼用ショルダーフォンとか何だそれ?ドアのカギも針金で開けるなんて今では無理だし。
でもその時代にあった事件と思うと妙にリアルな感じがして面白かった。
登場人物みんなが、寂しさや情けなさや悪さを少しずつ分け持っているような感じが…なんだろ、ちょっと悲しく思えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月29日
読了日 : 2023年3月28日
本棚登録日 : 2023年3月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする