面白い!(医療者としては田口・白鳥シリーズの中で1番かも)
日本における検死の状況をテーマにした小説。
医療訴訟なども絡むため、このあたりに興味のある人にも非常によいケース小説になると思う。
日本では異状死などがあった際の検死されている人はわずか2%らしい。
この裏には検死にかかるコストの問題がある。
コストのかからない死亡時画像診断(AI:
オートプシー・イメージング)の導入の是非などなじみのない話もあるが非常に興味深い。
(医学だけでなく、法学、警察など縦割り組織の弊害がこういったところにも影響している)
田口・白鳥コンビも健在です。
最後の彦根新吾の演説は必読です。(一番の読みどころ)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年5月20日
- 読了日 : 2011年5月20日
- 本棚登録日 : 2011年4月27日
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