ルドルフとイッパイアッテナ

著者 :
  • 講談社 (1987年5月20日発売)
4.24
  • (504)
  • (256)
  • (233)
  • (7)
  • (5)
本棚登録 : 3005
感想 : 403
4

だいぶ前に、NHKで、放送されたり、アニメ映画化もされた児童文学。ずっと気になり、読んでみたかった本。やっと読めて良かった。

ルドルフは、岐阜県でリエちゃん家族と暮らす可愛い黒猫。
ひょんな事から、長距離トラックに乗り込んでしまい、東京まで行ってしまう羽目になる。
東京で、ボス猫のイッパイアッテナと出会い、大変な野良猫生活が始まる物語。果たしてリエちゃんの待つ自分の家に帰ることができるのか??

ルドルフ目線での語りで紡がれるこの物語は、面白おかしく、時に切なく野良猫達の世界を描いていく。
ルドルフは、体も大きなトラ猫のイッパイアッテナから可愛がられ、多くのことを学び、ネコ達は固い友情の絆で結ばれていく。

イッパイアッテナは、なんと読み書きもできる、
「教養ある」凄いネコだったー

イッパイアッテナの台詞がいちいちカッコ良くて、頼もしいから痺れる…。
「知識に対するぼうとく」だとか、
「絶望は愚か者の答え」だとか…。
いろいろ。
私自身もハッとさせられたり、励まされたりする言葉も多かった。
ルドルフも懸命に頑張って、徐々に心身ともにたくましく成長していく姿も描かれていて
あったかい気持ちになれた。

この児童文学、
優しく心に届いて大人が読んでもイイですね……
子供だけの本にしておくのはもったいない!!
面白かった。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年10月18日
読了日 : 2022年10月17日
本棚登録日 : 2022年6月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする