「白夜行」に続いて読了
「幻夜」も同じように凄まじい内容でしたね
読後はしばらく放心状態…(笑)
1995年の阪神・淡路大震災に始まり、地下鉄サリン事件等を経て、2000年問題や
ミレニアムということで世間が騒がしい頃の
2000年1月1日までの現実と虚構を
織り交ぜて描く長編作品
震災の混乱の中で、借金返済を強いていた叔父を衝動的に殺害してしまった一人の男、雅也。それを目撃してた女、美冬…。
それをきっかけに結びついた二人は東京へ。
女を愛しているがゆえに彼女の指示のまま、悪事に手を染めていく男。
やがて成功を極めた女の、思いもかけない真実の姿が浮かび上がってくるのだが…。
美冬はいったい、何者なのだろうか…というストーリー。
こちらの作品も、殺人事件のグロい描写があったり…性描写が多かったりしてました。
不快感あり過ぎで…本を閉じたくなる場面が多かったりしましたが、やっぱり謎は気になりますし、スリリングな展開がどんどん次々出てきて、やっぱり何とか読めてしまいました(笑)
「白夜行」の姉妹作や続編などと、いわれているこの作品。
「白夜行」が、主役ふたりの心理描写がないのに対して、こちらは雅也の方の心理描写だけがあるところが、大きく違ってましたね。
美冬の方の心情は描かれずに今作でも謎。
それが凄くモヤモヤするのですよね…
「白夜行」の雪穂には、子供の頃のトラウマからくる哀しみを背負ってるように感じていたのに…!
(私が勝手に、そう思ったのかもですが…)
「幻夜」の美冬からは、過去のトラウマなんて微塵も感じられないし本人自身が、
トラウマなんてないと言い放ったりもしているので…衝撃でした、私的に…。
でも随所に雪穂=美冬を匂わされる部分があったので混乱しつつ、嫌でも…そうなのかもねと、やるせなくなりました。
ミレニアムを目前にした大晦日の夜…
船上パーティーのラストシーン!
衝撃的でした…
東野圭吾作品、凄いですね…
- 感想投稿日 : 2024年4月18日
- 読了日 : 2024年4月14日
- 本棚登録日 : 2024年4月14日
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