瓶詰地獄 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎 (2017年12月13日発売)
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本棚登録 : 467
感想 : 53
5

『瓶詰地獄』
夢野久作、ホノジロトヲジさんコラボ作品です。

この本は「読むと精神に異常をきたす」といわれている[ドグラ・マグラ]の著者の…作品。
短編小説です。

ホノジロトヲジさんのイラストは、とても素敵でしたので、恐る恐る…読んでみました。

この本の構成は物語の全てが手紙文になっています。
「 ✕✕島、村役場から海洋研究所への手紙」
「第一の瓶の内容」
「第二の瓶の内容」
「第三の瓶の内容」

海難事故に遭った幼い兄妹の二人が、(楽園とも地獄とも、いえる)無人島に漂着して過ごす間に
三通のボトルメッセージを流した、
その内容で展開されていくストーリー。

珍しい構成でもあるし、一度読んだだけではよくわからず、読み直しました。

瓶を流した時系列の順番は違うようなのは、わかり
どの順番かと考えて、それでもどこかしら変な部分があり、気にしだすと止まらなくなります。

様々な憶測ができて推理小説のように考察を楽しめる小説です。

地獄…というタイトルもついていて、気持ちの良い内容ではないものの、構成の妙というのか不思議な面白さがあります。

夢野久作ワールド…ほんの少し、
その世界観を知る事ができました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月25日
読了日 : 2023年7月23日
本棚登録日 : 2023年7月23日

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コメント 2件

かなさんのコメント
2023/07/25

チーニャさん、おはようございます。
この作品、私、すごくいいなって思いました!
兄と妹、2人しかいない環境下で
いつ救助が来るかも読めない状況…
これ、この世代の2人だから
ある意味“地獄”になってしまったのかなって…
で、瓶詰だけれど、手紙が入れられてたからってもあるけど
2人だけの島もある意味、詰められたといってもいいかと…
奥が深いですよねぇ!
で、ホノジロトウジさんのキレイなイラストとの
相性がぴったりなんです(^-^)

チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/07/25

かなさ〜ん、おはようございます(^^)
この作品…独特でしたね〜(笑)
好みが分かれるタイプには違いないでしょう。
いろいろと、考察することが好きな人で、考察することを面白がれる人向きなんだと思いますよね(笑)
かなさんと、あーでもない、こーでもない…などと、そんなおしゃべりできたら、よかったのだけれど、残念…(笑)

どう読むかを読者にゆだねるタイプの本は…珍しくて面白かった…
夢野作品だったけれど……、
〈乙女の本棚〉にあったので、思い切って挑戦してみた感じです…。
イラストも綺麗でしたね。
かなさんも読んでるし、読んでみましたよ(^^)v
ありがとうございました♪

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