『瓶詰地獄』
夢野久作、ホノジロトヲジさんコラボ作品です。
この本は「読むと精神に異常をきたす」といわれている[ドグラ・マグラ]の著者の…作品。
短編小説です。
ホノジロトヲジさんのイラストは、とても素敵でしたので、恐る恐る…読んでみました。
この本の構成は物語の全てが手紙文になっています。
「 ✕✕島、村役場から海洋研究所への手紙」
「第一の瓶の内容」
「第二の瓶の内容」
「第三の瓶の内容」
海難事故に遭った幼い兄妹の二人が、(楽園とも地獄とも、いえる)無人島に漂着して過ごす間に
三通のボトルメッセージを流した、
その内容で展開されていくストーリー。
珍しい構成でもあるし、一度読んだだけではよくわからず、読み直しました。
瓶を流した時系列の順番は違うようなのは、わかり
どの順番かと考えて、それでもどこかしら変な部分があり、気にしだすと止まらなくなります。
様々な憶測ができて推理小説のように考察を楽しめる小説です。
地獄…というタイトルもついていて、気持ちの良い内容ではないものの、構成の妙というのか不思議な面白さがあります。
夢野久作ワールド…ほんの少し、
その世界観を知る事ができました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年7月25日
- 読了日 : 2023年7月23日
- 本棚登録日 : 2023年7月23日
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コメント 2件
かなさんのコメント
2023/07/25
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/07/25