止まらず読んだ。克己が生まれかわってどんな人生を歩むのか気になった。
人は赤ん坊の状態からうまれかわったらまた同じような生き方を選ぶのだろうか。
この本を読んで誰でも人の根底にあるものは変わらないと感じた。しかし、克己が生まれかわって接してきた人々は温かい人ばかりだった。
だから克己は過去の自分とは違うのであり、同じ境遇になった時に違和感を感じるのは当然のことなのだ。人の根底は変わらずとも、環境によってその人の考え方や生き方は180度変わるものだろう。
だから、私にはなぜ克己があんなにも過去の自分に執着したのかわからない。終わったことだ。生まれかわったことだ。でもそれは今までの蓄積をすべて知ってきた私だからこそ言えるのかもしれない。私が克己のように無知な状態からのスタートだったら、同じように昔を遡ってしまうのだろうか。
私はやりなおしたいとよく思う。すべてやりなおせたらと。そしたら今度はもっと自分らしい道を進みたいと。でも過去の自分が何をしたかわからない状態からのスタートはとても不安なのだろう。過去があって、今がある。どんなに思い出したくない過去でも過去がなければ今の自分はないんだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年5月27日
- 読了日 : 2014年5月27日
- 本棚登録日 : 2014年5月27日
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