江戸アルキ帖 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1989年4月28日発売)
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感想 : 47
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のっけから何の断りもなしに日本橋へ「行って来た」と、シレっと言ってしまう師匠。タイムトラベル、免許、管理局という単語が忍び込んできて、SFなんだろうけど、師匠のは完全に紀行文だ。カラーイラストは、本当に江戸の町へ行って見て来たような感じ。日本橋が現代と江戸の出入り口になるということから、徒歩か猪牙舟だけが頼りで、自ずと行動範囲が限られるのが残念。師匠が旅するのは江戸中期から後期にかけて。この年代を選んだのは、やはり江戸文化が「枯れている」からか。速読してはもったいねー。ゆるり、楽しみながら読みてーものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 江戸
感想投稿日 : 2017年9月7日
読了日 : 2011年10月10日
本棚登録日 : 2017年9月7日

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