第七の十字架(下) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2018年8月18日発売)
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感想 : 4
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上巻の始めは確かに7人で脱獄したはずだった。下巻のだいぶ始めの方でほぼ全員捕まる。元村長だった老人は、密告した人間(隣町の村長)の支配欲が露見したせいもあり、家族、近所にガッツリ匿われる。
ゲオルグ(主人公?)の孤独な1人の逃走。そもそも「ユダヤ人だから」で捕まってるのがおかしいし、自分が可愛くない人間なんていないので、誰が、どこで、裏切るのかが、わからないのが、非常にシンプルに素朴にソリッドに真摯に怖いのだ。でもやっぱり罪と解っていても、バッサリ切り捨てられないよね。あったかい血が流れてる人間は。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年3月4日
読了日 : 2020年3月4日
本棚登録日 : 2020年2月19日

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