上巻の始めは確かに7人で脱獄したはずだった。下巻のだいぶ始めの方でほぼ全員捕まる。元村長だった老人は、密告した人間(隣町の村長)の支配欲が露見したせいもあり、家族、近所にガッツリ匿われる。
ゲオルグ(主人公?)の孤独な1人の逃走。そもそも「ユダヤ人だから」で捕まってるのがおかしいし、自分が可愛くない人間なんていないので、誰が、どこで、裏切るのかが、わからないのが、非常にシンプルに素朴にソリッドに真摯に怖いのだ。でもやっぱり罪と解っていても、バッサリ切り捨てられないよね。あったかい血が流れてる人間は。
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- 感想投稿日 : 2020年3月4日
- 読了日 : 2020年3月4日
- 本棚登録日 : 2020年2月19日
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