働くとか、人とつながるとか、言葉とか生活とか芸術とか。
日々を少しだけ美しくしてくれる、とてもよい小説だと思った。この作家の弱さへの寄り添い方はとてもニュートラル。出てくる「広田」というキャラクター、この人の目線に触れただけでも気持ちがよかった。
急に紙のはしっこがちらっと裏返って思わぬ色が見え隠れするような、油断できないなんとも不思議な構成でもあると思う。休日の夕方にとてもふさわしい一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年11月24日
- 読了日 : 2010年11月23日
- 本棚登録日 : 2010年11月22日
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