自然農というのを知った。米作りの過程を知った。
毎日口にしているものがどう作られ、何が入っていて、どんな苦労があって、というのを全く知らず、そして怖いことに大して感謝もせず、なんとなーく美味しいねーなんて言いながら食べていた。
農が農業になってしまった現代社会。さらにその対価に支払われるお金は微々たるもので、効率を重視し、機械化が進み、農薬がばら撒かれ、食物本来の美しい味が損なわれてしまっている。生き物は食べることでしか身体、健康を作ることができないのに、人間は食を疎かにして新たに病気になり、化学品で体を治療し、再び病気になる。もう食の崩壊が始まった時点で、ボロボロのロボットのようなのだ。
マハさんも水脈さんも、現代の農業の在り方、そして金融工学に警鐘を鳴らしていた。あまりにも身近なのに遠い存在だからこそ、どこか他人事にしていた気もする。流石に自然農をするところまではいかないけれど、食、農について私もしっかり考えていきたいし、自然に近いものを口にしていきたい。
大自然にたまに浸かることのできる生活をしてみるのもいいもんだな、と思った。
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- 感想投稿日 : 2023年10月20日
- 読了日 : 2023年10月20日
- 本棚登録日 : 2023年10月20日
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