ある日、颯太はネコに声をかけられた。
「実は、わたしは未来のおまえなのだにょー。」
どうやら未来の颯太は、妻に家を出ていかれて、一人さみしく死んでしまいそうになっているらしい。そこで、ネコの姿になり、そうならないよう若い颯太に忠告しにきたのだ。
家事はぜんぶ女の人がやるもの? ふつうは男子がおごるもの? 颯太は、うろこのように何枚も貼り付いた「思いこみ」を1枚1枚はがし、自分を変えることができるだろうか。
「今も自分は気がついてないけど、勝手に思いこんでいることがあると思う。
それに、がんばるのは、競争に勝つためだけじゃなくて、前の自分が気がついてなかったことに気がつくためじゃないかな、とも思った。」
ジェンダーバイアスや社会のしくみについて考え始める男の子の物語。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
高_物語
- 感想投稿日 : 2023年4月22日
- 読了日 : 2023年4月16日
- 本棚登録日 : 2023年4月16日
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