貧困の終焉: 2025年までに世界を変える

  • 早川書房 (2006年4月1日発売)
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感想 : 71
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世界1/6の最貧国が貧困から抜け出せない理由は、腐敗政治でも、民主主義の不足でも、自由化や民営化不足でも国民の怠惰でもなく、供与国の援助不足。

特に成長スピードの遅いアフリカで、より多くの援助〈投資〉が必要とされる理由や方法論、具体的な投資セクターと必要額等が、明快に書かれています。

軍事費一辺倒で約束を守らないブッシュ政権とIMFへの厳しい警告もちらほら…

『地球全体を幸福にする経済学』では、同様のポイントがうまくまとめられている反面しっかり理解するのに少し時間がかかりましたが、本書はストーリーや事例がすーっとわかりやすく頭にはいってくる印象を受けました。

サックス教授のようにここまで逸脱した現場感覚を持てるエコノミストの方が、もっともっと増えてほしいと願うばかりです。
居ても立っても居られない使命感に駆られると同時に、こんな自分にいったい何ができるんだろうと悲しくもなりますが(´Д` )涙…

とってもおすすめの良書だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年7月30日
読了日 : 2012年7月30日
本棚登録日 : 2012年7月29日

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