再再読。
今日も、どこかで、誰かが、
自分の周辺の小さな世界を
そっとなだめているのかもしれない。
その人の心の深いところで。
その人にとっては、とても大きな、
けれど人から見たら小さな何かを乗り越えて、
自分の力で、誰かとのつながりを
結び直そうとしているのかもしれない。
ときどき
あまりにも大きくてあらがえない自然の流れは、
人間の心に
ぽっかりと暗い暗きょをもたらす。
けれど、内側の光は
どんなに小さくなっても、
じっと見つめることさえやめなければ
だんだんと、静かに育って、
大きな光になっていくんだ。
そんなことを思って、胸があたたかくなった。
自分の中にある、まだ
うまく言葉にはできない領域。
その、簡単にはとてもほどけそうもない、
こんがらがった領域にこそ、
きっと手がかりはいっぱいある。
そこがつながりの始まりなんだと思う。
自分の小さな手の中で、
光をあたため、見守り続けること。
人はもっとそういうことを大事にしていい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
不思議系
- 感想投稿日 : 2012年5月18日
- 読了日 : 2012年5月18日
- 本棚登録日 : 2012年5月13日
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