何もかも全く違っていて互いの理解を拒んでいた珠晶と頑丘が、お互いのことを分かろうと努力するに至る道筋を通して、王とは?という十二国記で繰り返し語られるテーマに迫っていく。
王はその世界を制するゆえに、その理屈を踏み越えねばならない、という利広の台詞、まさに!そこだよな!という感じ。利広と頑丘が話していたようなこと、道中で珠晶は学んで乗り越えていくんだよな。
珠晶はただの頭のいい無謀な子供ではなくて、間違いは素直に詫びて正す素直さもあるし、子供なりに自分の信念に照らして一生懸命考えて考えて、怖いし辛いけど踏ん張って絶対逃げないんだというのが、良い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年10月8日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年10月8日
みんなの感想をみる