図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社 (1996年2月5日発売)
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何もかも全く違っていて互いの理解を拒んでいた珠晶と頑丘が、お互いのことを分かろうと努力するに至る道筋を通して、王とは?という十二国記で繰り返し語られるテーマに迫っていく。
王はその世界を制するゆえに、その理屈を踏み越えねばならない、という利広の台詞、まさに!そこだよな!という感じ。利広と頑丘が話していたようなこと、道中で珠晶は学んで乗り越えていくんだよな。
珠晶はただの頭のいい無謀な子供ではなくて、間違いは素直に詫びて正す素直さもあるし、子供なりに自分の信念に照らして一生懸命考えて考えて、怖いし辛いけど踏ん張って絶対逃げないんだというのが、良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年10月8日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年10月8日

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