寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年6月20日発売)
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感想 : 507
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「自分が見えている世界が相手にも見えているわけではない」
「自分が育った環境によって、物の見え方・感じ方が変わる」
といった考え方が構造主義。
正直「そりゃあそうでしょ」というのが感想である。
しかし、私がこのように感じたことからもわかるように、構造主義というのは現代の人々の考え方の基礎になっており、あらゆるものに応用できる、現代社会において抽象度が最高に高い哲学なのだ。

具体的なものの方が抽象的なものよりもわかりやすいため、構造主義は分かりづらいと思われがちで、私もこの本を最初に読んだときは「で、結局、なに?」が正直な感想だった。
しかしこれも何かの縁か、細谷さんの「具体と抽象」を読んだ後、この本の内容を思い出すと「そういうことなのね!」と理解。

これからこの本を読もうとしている人は、「具体と抽象」とセットで読むのがいいかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月12日
読了日 : 2022年1月12日
本棚登録日 : 2022年2月12日

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