【最終レビュー】
〈2018年1月~3月中旬(情報源=公式サイト内・イベントより)〉
『神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展』音声ガイドナレーター
Bunkamura ザ・ミュージアム
*公式サイト
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
*公式サイト:ナレーター決定詳細
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/topics/guide.html
図書館貸出。
前作:『ツタンカーメン少年王の謎』の内容の中でも
〈大英博物館・ルーブル美術館等々…〉
欧米との繋がりが顕著に現れていたこと。
この展覧会に関する舞台ともリンクしてると率直に感じたので、この流れのまま、テーマに沿った内容を通して、私的にセレクトしたこの著書。
*序章
*Ⅰ:ハプスブルク家、ボヘミア、そして帝国
*Ⅱ:ルドルフと政治
*Ⅲ:ルドルフと宗教
*Ⅳ:ハプスブルク家、ボヘミア、そして人文主義文化
*原註(解説)
ルドルフ二世を取り囲むあらゆる世界観
〈一家の構図・迷走する『国を取り巻く環境・政治』〉
〈数多くの知的高い『宗教家・知識人・あらゆるジャンルで長けている「文化人」』等〉
を軸に
この当時の欧米社会の流れの錯綜を踏まえながら
ルドルフ二世本人が置かれていた
〈目まぐるしく変化する心理状態・文化面における究極に究極を極めた深淵な敬愛ぶり〉
大筋でまとめるなら、こういった感じです。
分かりづらいところもあったので、原註を時折照らし合わせつつ…
ただ、著名な人物・見知っているキーワードが時折登場したりと、その点においては、幾分救われたところもありました。
[シェークスピア]
[エリザベス女王]
[図像表現=谷瑞恵さん著:異人館画廊シリーズでの母体となるテーマ]
[モンテーニュ]
[ルネサンス]
[ある方のモットー=急がば回れ]
[不動心]
[哲学者]
[象形文字]
[歴史編纂]
[印刷業]
[アカデミー精神]
といった感じで、政治・宗教を除けば、それ程堅苦しくはなく
作風の雰囲気に、ゆっくり、緩やかに馴染んでいけた感覚。
知性に長けた女性も何人か紹介されていて、素敵な内面を懐に持っているなとも感じたりと…
やはり、私的に一番に印象深かったのは
〈文芸面全般を通しての知性・理性・博識といったあらゆる視点〉
で捉えているところ。
大英博物館・ウイーンといったテレビ等で見知った場所もあり…
ささやかな冒険心での
『文芸面を巡る旅気分』といった感じでした。
後半部、より深く
文芸面=展覧会の雰囲気に踏み込んでいくので、この続きは下巻にて…
- 感想投稿日 : 2017年11月16日
- 読了日 : 2017年11月26日
- 本棚登録日 : 2017年11月16日
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