三十代の女性が六十代の女性になりすますというだけでも、ばれやしないかとドキドキします。一人称で語られる分、どうしても肩入れしてしまうので尚更です。そのハラハラ感だけで読んでしまったという印象です。主人公の復讐の気持ちは分かりますが、結局若い男に騙されただけという後味の悪さが残り、そこに至るまでの共感がありません。それに、どうも東野さんの恋愛描写がしっくりこないというか、気恥ずかしいというか…。何となく全てが不完全に終わったような満たされない気持ちが残りました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年8月13日
- 読了日 : 2017年8月12日
- 本棚登録日 : 2017年8月13日
みんなの感想をみる