遺伝子学者と脳科学者の往復書簡 いま、子どもたちの遺伝子と脳に何が起きているのか

  • くもん出版 (2010年2月3日発売)
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遺伝子学者の村上和雄氏の「生命の暗号」を読んでいたので、村上和雄氏の本書での内容は既に「生命の暗号」で読んだ内容とほぼ同じだった。
"こどもたちのために"というところが、2人の科学者の同じ目的意識を感じさせた。こども・教育への警鐘だが、自分にとっても下記のようなことが改めて立証されて分かってよかった。

★脳を老化させずにバージョンアップさせる方法
・音読と計算
・思考する、行動を抑制する、コミュニケーションする、意思決定をする、情動を抑制する、記憶をコントロールする、意識や注意を集中する、注意を分散する

・ノーベル賞受賞の利根川氏は、意欲が薄れた大学でしぶしぶ選んだゼミで、後にノーベル賞受賞の研究をすることになった。人間どこに出会いがあるかわからない。
・IT社会のテレビ、インターネット、携帯、コンピュータゲームなどからの情報量が多すぎると脳は疲れる. 親や周りからの細かい指示も、脳の働きをさせなくしてしまう。
テレビゲームに集中している時は受動的で前頭前野は働かない
・70兆分の1の確率で人は生まれる
・テレビをつけると前頭前野の血流が下がる→刺激があるようで実は刺激がない
・エジソンもアインシュタインも学校の成績は悪かった。学校の評価システムが彼らの本当の力を映し出すことができなかったから。
・笑いやほほえみが病気の回復を促す
・退屈といって愚痴を言うこどもに漫画を買うなどはせずにほっておくと、こどもは自然と遊びを見つける。
・反抗期は、脳の成長で受動から能動に変わり自分が納得しないとしない。
親や周りからが、なお、こどもに指示して受動的でいることを強いているのでは?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年2月3日
読了日 : 2012年2月4日
本棚登録日 : 2012年2月3日

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