パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎 (2010年7月7日発売)
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 パリを舞台にあらゆる物事に挑戦する日本人へのインタビューをもとに書かれたエッセイ。
 芸術のパリに憧れ、夢を追って生き生きと活躍する人たちが描かれる。

 三ツ星レストランの厨房で働く女性、
 芸術家の集まるアトリエに住み、絵で生計を立てる女性、
 日常を切り取るカメラマンの男性、
 パリの中心地に漫画喫茶を開いた男性、
 オートクチュールの紳士服テーラーで働く女性、
 パリコレなどの一線で活躍するスタイリストの男性、
 ハイパーヨーヨーを芸術の域へ高めた男性、
 パリの国連事務所でバリバリ働く女性、
 フランスに日本発の鍼灸を広めた男性、
 パリの一等地に花屋を開く男性。

 パリは決して万人に住みよい街ではないし、外国人がフランスで仕事を得るためには、煩雑な手続きを経たうえで、さらにとんでもない倍率をくぐり抜けなければいけない。しかし、そこには世界のトップレベルの芸術性があり、夢を追う人々が集う。パリは人を魅了してやまないものが確かにある。
 人生のなかでたまたまパリの魅力に触れ、パリへ赴く機会を得て、そこに夢を掴む手がかりを得るだけでも奇跡的なことだと思うが、そこからさらに夢を掴み、パリで「メシを食う」=生きていく人はとても強い人だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2018年9月25日
読了日 : 2018年9月23日
本棚登録日 : 2018年9月25日

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