白川静 漢字の世界観 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社 (2008年11月15日発売)
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本棚登録 : 671
感想 : 58
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この本を手に取ったきっかけは、子供の頃親が買い与えてくれた字典が白川先生が関わっていいたものだった事を思い出したからです。
一文字ずつの成り立ちの説明がついていて、とても関心を持って読んでいたことを思い出します。友達は全く違う字典使っていたけれども、うちの親は個性的だなぁと今になって思います。
両親に感謝です。

※心に残ったこと※
全体的に松岡先生の文章は難しく、正直自分でも100%理解できているとは思いませんでした。
そんな中で壱番心に残ったことは、日本語の素晴らしさです。古墳時代に中国から漢字が入ってきてから日本語のリテラシーが確立して行くまでの流れについてなんて、今まで考えたことがなかったけれども人々の努力によってできあがっていく様は非常に興味深いなぁと思いました。
機会があれば日本のリテラシーの確立についても、もう少し何か本を読んでみたいなぁと思いました。
また若干ですが本書の中に孔子が登場しました。白川先生独特の孔子伝を読んでみたいなぁと思いました。
白川先生の志は70歳になって日本語についてなどの本をまとめたいと決意して職を辞したというエピソード、その熱意に感動しました。
自分自身も急いでいるときなど、文字をくずしたりしたり略して書いていることがよくありますが、今回この本を読んでみて文字の大切さを、改めて感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月14日
読了日 : 2013年2月14日
本棚登録日 : 2013年1月31日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/04/08

「両親に感謝です。」
ご両親に感謝出来る梅子さん偉いワ!
白川静字書三部作(「字統」「字訓」「字通」)は、欲しいと思いつつ手に入れそびれている。そんな訳で平凡社ライブラリーのエッセイ(「字書を作る」「文字遊心」「文字逍遥」等)で我慢しています。。。

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