産業革命の次にくるのが、情報革命であって、それを契機に産業社会は情報社会に転換していくのではないか。つまりこれまでの産業化に代わってこれからは情報化が進展するのではないか。
主権国家が、これまでの傭兵制に代わる国民皆兵制や常備軍制を主体とする国軍化によって威のゲームを勝ち抜こうとし、産業企業が手作業に代わる機械化による生産性の工場によって富のゲームの競争に優位を占めようとしたように、情報智業はソーシャル化を新しい手段として協働に支えられた智のゲームにおいて智者としての名声や評判を高めるように努める。
智のゲームのプレーヤー、智業はintelprise
情報社会の通識は、社会的コミュニケーション(ソーシャル)過程の中で、生まれ育って成長していく。
1990年代後半になると、前衛的な社会活動を行うサイバーアクティビストの台頭と、モバイル技術の発達と普及に伴って、スラックティビストやスマートモブズによる群集的な社会運動や政治運動に進化していく。
1995年をインターネット元年とみるならば、2000年はインターネット政治元年。
中国は、多極的世界を形作る極国家の1つとして米国、EU、インドのような極国家と対峙しつつ、時刻の影響の及ぶ権力内では周辺国に対して多くの義務や責任を進んで担ってくる可能性がある。
日本は極東におけるもう1つの極国家を目指すべきではない、と筆者は考えている。清国と薩摩のハザマを生きることを余儀なくされた琉球王国のようなのが今の日本。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ITと国際関係・国際政治
- 感想投稿日 : 2011年12月6日
- 読了日 : 2011年12月6日
- 本棚登録日 : 2011年12月6日
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