平安時代を舞台とした短編集。
「噂の皇子」…三条天皇の皇子敦明の小説
「桜子日記」…和泉式部に仕える女の視点からの独白
「王朝無頼」…藤原保輔についての小説
「風の僧」…平将門の存在を背景とした、とある話
「双頭の鵼」…源頼政を、娘・二条院讃岐、三井寺の僧、藤原俊成の娘・建春門院中納言、頼政の郎党の視点で描く小説
「二人の義経」…近江源氏の”山下義経”と、頼朝の弟源義経の小説
「六条の夜霧」…藤原道明の登場する、とある話
「離洛の人」…藤原佐理についての話
この本の短編はどれも読みやすく、気が利いていて面白かった。
『この世をば』で登場した、敦明や、藤原佐理について、
『この世をば』での人物解釈の延長線で描かれているので、
番外として読んでも楽しめる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(平安時代)
- 感想投稿日 : 2013年6月20日
- 読了日 : 2013年6月20日
- 本棚登録日 : 2013年6月20日
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