朝びらき丸東の海へ―ナルニア国ものがたり〈3〉 (岩波少年文庫)

  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
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感想 : 77
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再読。

『ナルニア国物語』第3巻。第2巻から3年後のナルニアを舞台に、カスピアン王とエドマンド、ルーシィ、ユースチスら人の子の航海を描く。

訪れる島ごとに違った冒険があり退屈しない。特に、ユースチスが竜となってしまう島のエピソードは印象深い。 

第1巻『ライオンと魔女』において、アスランという存在には「ライオン」「復活」等のキリスト的モチーフが重ねられていた。今巻ではそれに加え、「子羊」「魚」等のモチーフもまた重ねられている。「あちらの世界では、わたしは、ほかの名前をもっている。あなたがたは、その名でわたしを知ることをならわなければならない」というアスランの台詞からも、キリストの象徴を読み取れると思う。
そう考えてみると、第1巻で異世界ナルニアにクリスマスがあるとされた理由も、今巻において、遡って頷かれるように感じられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学
感想投稿日 : 2020年4月28日
読了日 : 2020年4月28日
本棚登録日 : 2020年4月28日

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