魔術師のおい―ナルニア国ものがたり〈6〉 (岩波少年文庫)

  • 岩波書店 (2000年11月17日発売)
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感想 : 62
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再読。

『ナルニア国物語』第6巻。第5巻からさらに数百年前、ナルニア国誕生の有り様が描かれる。

ナルニアの生まれる様子や、銀のりんごを取りに行く場面などは創世記を思わせるし、賛美歌を愛する馬車屋が、以前にアスランに会ったことがあるような気がする、と言うのも、やはりアスランにキリストを重ねているのだろうと思う。

最終章のタイトル(「この話は終わり,ほかの話がすべて始まる」)に表されているように、第1巻『ライオンと魔女』の頃から語られていた伝説の由来であったり、白い魔女の背景であったり、ナルニアの場違いな街灯が生まれた理由であったりと、様々なことが解き明かされる意義深い巻。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学
感想投稿日 : 2020年5月29日
読了日 : 2020年5月29日
本棚登録日 : 2020年5月29日

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