魔女ジェニファとわたし (岩波少年文庫 84)

  • 岩波書店 (2001年5月18日発売)
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本棚登録 : 269
感想 : 38

おととい読了。カニグズバーグは何冊目かなぁ。
話がすとんと落ちつき過ぎて、うーんと思う。オチをうまくつけたせいで、それまで描いてきたことが矮小化されたような。それとは別に、カニグズバーグ作品にはどれでもうっすら感じる選民思想的なものが、この作品でもわりと強く出ている気がして、それもちょっと苦手。「魔女」の立ち位置を選ばざるを得ないことへの疑問が、行き場を失って胸につかえる。
実用的な処方箋だとしても、その「実用」性の裏側への意識は、どこかにあってほしいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国の本(翻訳)
感想投稿日 : 2013年12月15日
読了日 : 2013年11月24日
本棚登録日 : 2013年11月26日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/06/20

「うっすら感じる選民思想的なもの」
読んだのは、随分前だけど、感じなかったなぁ、、、再読しようかな?
カニグズバーグは、私の中では最良の作家の一人。。。

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