「愛」の英訳を「love」とすると「恋」は何でしょう?
…という質問を、ずっと前に日記上でして(構ってくださった方ありがとうございました)、その文章をPCの底から発掘したので今度は義妹さんに語らせてみたら、「恋の英訳はromanceじゃないですか?」と入れてくださったさぽていらーさんがいました。英語サブタイトルが「King of Romance」って本を読んだことがあり、それを覚えていらしたそう。
で、ね。
その本は、おいらも読んだことがあって、購入したこともあって、しかもつい数日前に気づいたんだけどまだ処分してなかった(笑)。
…因みに件のさぽていらーさんとはそれまでにも何度かメールのやり取りをしたことはあったけれども、話題はさぽているオンリーで普段読んでいる本や、まして演劇について話したことは一度もないです。
引き寄せるモンだなぁ…!(笑)
折角発掘したので再読してみましたよ。
小説や映画や舞台や歌などから恋愛を考察すると同時に、読者から募集したラブレターの供養をする、そんな連載をまとめた本です。
<blockquote>
僕は、一生の中で、一回でも苦しい恋愛をちゃんとして人生を終える人は、少数派だと思っています。ほとんどの人は、一生、自分を愛したまま、終わるか、中途半端に苦しんだまま、人生を終えると思っています。
</blockquote>
こういうこと言われるとホッとしませんか? 因みにこんなことも。
<blockquote>
僕はやっと分かったのです。
男と女の愛が幻想とするならば、自分への愛だって幻想だということを。恋人への愛を信じていないと言う人も、自分自身への愛は信じているのです。そして、恋人への愛が幻想だと言うのならば、あなたのあなた自身への愛だって幻想にすぎないんだということを。「私は愛を信じてはいない」と言う人は、自分自身を愛しているのです。そして、それも、幻想なのです。
</blockquote>
取り上げられている作品は以下の通り。
映画「デッドゾーン」
秋里和国「TOMOI」
村上春樹「ノルウェイの森」
岡村孝子「夢をあきらめないで」
俵万智「とれたての短歌です。」
映画「危険な情事」
吉本ばなな「満月-キッチン2」
ジェイ・マキナニー「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」
映画「ブロードキャスト・ニュース」
アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」
映画「ビッグ」
映画「アメリカの夜」
石塚夢見「ピアニシモでささやいて4」
プイグ「蜘蛛女のキス」
ザ・ブルーハーツ「ドブネズミの詩」
村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」
映画「バグダット・カフェ」
映画「ポゼッション」
映画「戦慄の絆」
山本暎一「虫プロ興亡記−安仁明太の青春」
映画「トーチング・トリロジー」
映画「旅立ちの時」
レイ・ブラッドベリ「歌おう、感電するほどの喜びを!」
映画「恋人たちの予感」
映画「セックスと嘘とビデオテープ」
劇団・東京ヴォードヴィルショー公演 水谷龍二「喜劇・清瀬俳優養老院」
たま「ロシヤのパン」
U2"All I Want is You"
映画「死の棘」
鴻上尚史「天使は瞳を閉じて」
吉田秋生「櫻の園」
気になるのは「春にして〜」と「死の棘」「バグダット・カフェ」。番外で「虫プロ」。
- 感想投稿日 : 2008年8月1日
- 読了日 : 2008年8月1日
- 本棚登録日 : 2008年8月1日
みんなの感想をみる