遺影専門の写真館を舞台にした4つの連作短編集。ミステリといえばミステリだけど、まぁ普通な感じ。多分、芦沢さんの本、これが初めて読んだんだったら、この作家さんを二度と読もうとは思わなかっただろうなぁ。カメラマン・雨利のことがもっと明かされるのかと思いきや、全くなし。主人公のハナのことを全く好きになれないんだよなー。でも結婚しようと思ってた人が妻子持ちだった、というのはまぁあるかもしれないけど、結婚しようと言われただけで仕事辞めるかね。もともと辞めようと思ってたならともかく、結婚式とか同居とか何も相談もしていないうちから。そこがどうも納得いかない。あと後半になってハナが父の死にも引っかかってるのが出てくるのも後出しだと思うし。そもそも最初にお祖母ちゃんの遺言の謎を解きにきてるのに、その時に父の話をちょっとも出さないのは卑怯な気がする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年6月18日
- 読了日 : 2021年6月18日
- 本棚登録日 : 2021年6月18日
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