著者、林真理子さん(1954~)の作品、ブクログ登録は3冊目になります。
本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
このままでは我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない――。
従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。
「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。
---引用終了
そして、本作の問題家族である大澤家は、
大澤正樹 50代の歯科医。
大澤節子 正樹の妻。専業主婦。
大澤由依 長女
大澤翔太 長男
ウィキペディアを見ると、本作が書かれる少し前に、8050問題が顕在化した2つの事件がありました。
以下は、引用です。
---引用開始
2018年3月5日の北海道新聞では該当する親子がそろって孤立死したという記事が掲載された。これは1月に検針に来たガス業者が異変に気付き、室内に入ったところ親子とも死亡しており、前年に死んでいたと思われる状態であった。
2019年6月1日 - 元農水事務次官長男殺害事件。
---引用終了
本作が書かれる動機として、これらの事件があったことが切っ掛けになったと思われます。
読後感としては、やや重い内容かな、という感じ。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
2020年
- 感想投稿日 : 2024年2月15日
- 本棚登録日 : 2024年2月15日
みんなの感想をみる