永井荷風の代表作のひとつ。<BR>
<BR>
高校受驗レベルの近代文學史でも、選擇肢のなかから選擇させる形式で出題される可能性がある。<BR>
塾の講師をしてゐた時に、生徒に教へたことがある。<BR>
でも、讀むのは今囘が初めて。<BR>
<BR>
昭和初年の風俗史が描きだされてゐる。<BR>
主人公は、カフェエーの女給をしてゐる。<BR>
いままで、カフェエーの女給と云はれてもぴんと來なかつたが、いまでいへばキャバレーのホステスか。<BR>
公倡制度があつた時代なので、もぐりの賣春婦といつたところ。<BR>
文士の妾になつていながら、カフェエーの客と寢ることに何の抵抗もない20歳の女である。<BR>
<BR>
性風俗は、名稱や形態こそ異なれ、今も昔も大差ないのである。<BR>
<BR>
2003年6月21日讀了
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(一般)
- 感想投稿日 : 2005年4月23日
- 本棚登録日 : 2005年4月23日
みんなの感想をみる