カタストロフィ後の世界を放浪する父と子の話…。
子供を捨てる母親なんて!といつもは条件反射で批判してしまうけれど、私も母親と同じことをしてしまうかも…。日光もろくに届かない世界じゃ農耕だって出来ない訳で、一日一日と飢えをしのぎ、無法者から逃れて生き延びるしか道がないならいっそ死んでしまう方が楽になる、けれど実際に我が子を手にかけることはできないという…。
句点の無い独特の文章も、詩のように美しく感じる。
暗澹たる世界をひたすら彷徨うような読書タイムだったけれど、ラストが美しく終わるのがいっそ憎い…!良い話だった…なんて思ってしまう!
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- 感想投稿日 : 2017年6月8日
- 本棚登録日 : 2017年6月5日
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