【内容】
「数学に限らず、本質を理解することが重要」と説く本書。計算も公式も空間把握も、要は問題の本質を理解するための手段であるということがよく分かる一冊となっている。
「通勤数学」と題してあるが問題はどちらかというと「算数」寄りであり、中学高校で習ってきたような数学の問題ばかりが出るわけではない。
1日1題でなくとも理解力のある人ならば2~3時間程度で読み切れるだろう。
【注目ポイント】
1問1問に対する解説が詳しく、かつ簡単な言葉で書かれているので図形やグラフがイメージしやすい。(イラストはもちろんある)
【ココがいい!】
ただ単に問題があって計算して答えを導き出す・・・という構成ではなく、実生活に馴染みのあるモノを例に問題を解いていくのが斬新で興味深い。
ネタバレかもしれないが、前半部分を読み終える頃には家のトイレットぺーパーを包丁で切ってみたい衝動に駆られること請け合い。
著者は計算が苦手ということもあって、如何に計算を容易にするか(手間を省くか)という熱意がよく伝わってくる。数学に関する雑学も面白い。
【ココがちょっと】
特に見受けられない。
強いて言うなら巻末に総復習問題を加えて欲しかった。
続編の「もっと通勤数学」に期待。(未読)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2013年3月19日
- 読了日 : 2014年6月27日
- 本棚登録日 : 2013年3月16日
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