ショスタコーヴィチ 引き裂かれた栄光

著者 :
  • 岩波書店 (2018年3月28日発売)
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ショスタコーヴィチは、「わかりにくい作曲家」である。彼の生涯だけでなく、その残された曲についても、どうも「わかりにくさ」が付いて回る。例えば、彼はスターリン主義者だったのか?とか、いくつかの交響曲は旧ソ連の体制を賛美する曲だったのか、などという疑問がどうしても頭の片隅を占めるのである。
この評伝は、そんな「わかりにくさ」について、ショスタコーヴィチの生涯とその作曲を通じて、一つの解釈を与えてくれている。今まで聴いてきたショスタコーヴィチの作曲の数々を、もう一度あらためて聴き直してみたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評伝
感想投稿日 : 2019年12月9日
読了日 : 2019年12月9日
本棚登録日 : 2019年12月9日

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