ショスタコーヴィチは、「わかりにくい作曲家」である。彼の生涯だけでなく、その残された曲についても、どうも「わかりにくさ」が付いて回る。例えば、彼はスターリン主義者だったのか?とか、いくつかの交響曲は旧ソ連の体制を賛美する曲だったのか、などという疑問がどうしても頭の片隅を占めるのである。
この評伝は、そんな「わかりにくさ」について、ショスタコーヴィチの生涯とその作曲を通じて、一つの解釈を与えてくれている。今まで聴いてきたショスタコーヴィチの作曲の数々を、もう一度あらためて聴き直してみたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
評伝
- 感想投稿日 : 2019年12月9日
- 読了日 : 2019年12月9日
- 本棚登録日 : 2019年12月9日
みんなの感想をみる