今まで読んだ田村作品とは少しテイストが違って、題材が盗人だけあって奇麗ごとじゃすまない非常な遣り口も多く、暗い感じなのだけれど、それでも面白いです。プロットも一筋縄ではいかない複雑な要素が絡み合って凝ってますが、ただ背景とか会話とかが分かりにくく感じる所もあるのが難点かも。別の作品「三悪人」で出てくる鳥居耀蔵の名前が、ここでもちらほら出てくるのでチョット嬉しい。この一冊で完結かと思ったら、この終わり方だと続きが絶対ないと変ですね。
読書状況:読み終わった
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田牧大和
- 感想投稿日 : 2013年9月1日
- 読了日 : 2013年7月20日
- 本棚登録日 : 2013年9月1日
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