「松岡正剛の千夜千冊」で知った本。文化人類学者である著者が、エチオピアの農村でのフィールドワークをもとに、私たちが生きる社会や国家や市場について考察したノンフィクション。
新興国で物乞いにあったときに感じる戸惑いと、お金を渡しても渡さなくても感じるモヤモヤ。これらを「うしろめたさ」と「贈与」で紐解いていく。
人類学の本というと、難解で退屈なものも多いが、非常に整理された文章で読みやすい。エチオピアの生活がわかるエピソードや写真も、エチオピアと日本との差異を際だたせている。構築人類学という学問をはじめて知った。「贈与論」を読んでみようと思った。
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- 感想投稿日 : 2021年5月6日
- 読了日 : 2021年5月6日
- 本棚登録日 : 2021年4月26日
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