被爆のマリア

  • 文藝春秋 (2006年5月1日発売)
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本棚登録 : 180
感想 : 44
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『原爆』をテーマにした短編集。
4話。

広島と長崎に行き、少しだけですが被爆という過去に触れてきました。
晴れていれば新潟に落とされていたんだ。
だから、なんとなく他人事じゃない気がして。
平和記念公園も、町のいたるところに見受けることができる、被爆の爪あとも、
私の胸にはしっかりと刻まれています。

表題にもなっている被爆のマリア・・・
すぐに長崎のものを思い出しました。
だけど、内容としてはかなりの違和感。
他の3話は、胸に伝う何かがあったけれど、
この話は、かなり異様。
結局何????

だけど、3話目の『イワガミ』がとても良かったです。
何千年も前から、ずっと広島を見つめてきて、
戦争が起きて、原爆が落とされて、
苦しむ人々を、そしてまた平和になっていく広島を、
ずっと見つめている磐神。
いくら時が経っても、「広島」は広島。
永久不変である・・・そんな風に感じました。


被爆のマリアがやっぱり・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月24日
読了日 : 2009年7月31日
本棚登録日 : 2013年1月24日

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