最近面白い本に良く出会う。
幸運。
斎藤環さんの著書が好きで、最近立て続けに読んでいる。
彼は、精神分析における、池上彰だと私は思っている。
精神分析というカテゴリーを、我々素人に分かりやすく説明してくれる。
本書もそういった本のひとつで、ラカンとその思想について、語りかける口調で説明している。
私が一番印象に残ったのは、以下の箇所
「ラカンの言った言葉でいちばんよく引用されるのが、『欲望は他人の欲望である』というものだろう。そう、ラカンは欲望が僕たちの内面にあらかじめ備わっているわけじゃなく、常に他人から与えられるものだ、ということを強調したんだ。」(p.25)
私自身は旅行に行くのが趣味であるが、よく考えると、自分が楽しむことも面白みのひとつであるが、それを自慢して、周囲の反応をみるのも面白い。そういうことなのだろうか。
余談ですが、表紙を荒木飛呂彦先生が描いています。
パッと見、全然荒木先生らしくないのですが、よく見ると、ラカンの締めるネクタイの柄が「キラークイーン」…
にくいっ!!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年4月18日
- 読了日 : 2013年4月18日
- 本棚登録日 : 2013年4月18日
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