小説渋沢栄一 上 (幻冬舎文庫) (幻冬舎文庫 つ 2-12)

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  • 幻冬舎 (2007年2月1日発売)
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感想 : 10
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たぬきじじいというイメージだったけどただひたすらに「善意の人」。色々失敗している部分も、その清さゆえに感謝されているところがあるんだろうな。晩年まではただ忙しく、金にあかしたというわけでもなさそうなので、そのモチベーションがノブレスオブリージュということでもなさそうだ、というところが一番気になる。そこの部分はその「時代」の空気とは全く切り離せないだろう。この時代にしかでなかった人なのだと思う。渋沢栄一に学ぶなどという本が出ているようだけれど、この時代に栄一翁がするとしたら慈善事業・NPOのようなもののような気がしてならない。私たちが学ぶべきはもっと別のところのような気がするが。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ほん
感想投稿日 : 2013年4月26日
本棚登録日 : 2013年2月27日

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