パチンコ 下

  • 文藝春秋 (2020年7月30日発売)
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感想 : 153

すごく面白かったー!!!上下巻かなりの分量あったのに読みやすいし引き込まれてどんどん読んでしまって、読み終わるのがもったいないぐらいだった。。。フィクションでこんなに読んでしまうの久しぶり。装丁もかわいい。
ヤンジン、ソンジャ、ノア・モーザス、ソロモンの4世代。朝鮮半島から日本に渡り、日本での暮らしを積み重ねていく。各世代の苦悩がある。長い年月を描いているから、それぞれの登場人物も変化していく。ずっと関わり続けてくるコ・ハンス。「風と共に去りぬ」とか「浮雲」を思い出した。
自分などももうほとんど意識しない世代に入っていると思うけど、なんでこんな差別があるんだろうかと思う。最初、なんでこのタイトルなんだろうと思って読み始めたけど、いろんなことが「パチンコ」に通じている。
ノアのことは悲しかった。。。変えられないものを隠して、隠して、ないものとしようとしてもそれはできないと分かったときの絶望感か。
彼らは、ラッキーだったのかそうでないのか、よくわからない。でも、そんなふうに一概には言えないのが普通だろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月10日
読了日 : 2020年9月9日
本棚登録日 : 2020年9月9日

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