台所の公共化、台所の戦争。
効率化の果ては、自らを食べていくこと、飢えることであるというあとがきにぞっとしてしまった。
なんでもかんでもシステム化すること、効率化することの先には、人間を効率化し排除していく行き先が待っている。
台所の残飯を集めて、豚のエサにしていたこと、そのことを通して民族のつながりをつくるというナチスの政策は面白いと思った。
考えてみれば、ひとつひとつの家庭にキッチンがあるなんて、非効率だ。
歴史を知ることは、
いま自分が暮らしている生活は、色々な出来事や政策やさまざまな意図や偶然が折り重なって現在に連なっていることを知ることなのだと思う。
ナチスと台所という小さな窓から大きな社会をみるテーマがすごく面白かった。
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- 感想投稿日 : 2022年4月27日
- 読了日 : 2022年4月27日
- 本棚登録日 : 2022年4月27日
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