湖の女たち

著者 :
  • 新潮社 (2020年10月29日発売)
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本棚登録 : 912
感想 : 123
3

読書備忘録663号。
★★★☆。

なんか最近★3.5が多い。笑
読んでて苦痛なわけではないですが、ワクワクどきどきハラハラがない。

琵琶湖湖畔の老人施設「もみじ園」で100歳の男性が死んだ。人工呼吸器の不調か、それとも意図的に止められたのか・・・。
警察は介護士、看護師に聞き取りを行うが決め手がない。警察の焦りは自白の強要に発展していく。

滋賀県警の濱中圭介。聞き取りをきっかけに施設の介護士豊田佳代と関係を持つようになる。ただ、その関係は恋愛関係とは程遠い性奴隷のような関係・・・。

雑誌記者の池田立哉は、別件取材に訪れていた琵琶湖でこの事件に興味を持つ。
そして、被害者の市島民男は太平洋戦争時代、満州の731部隊に所属していたことが突き止める。
そうです、人体実験をやっていた悪名高い部隊です。
立哉は民男の妻松江から当時の話を聞き出す。松江の口から語られる当時の子供たちによる恐ろしい犯罪・・・。

そして、同じく老人施設の「徳竹会」で92歳の老女が同じ死因で死亡した。同じく一切手がかりがない。

2つの事件には関係性が全く見えなかったが、SNSにアップされた動画から、事件の真相と思われる恐ろしい仮説が明らかになっていく・・・。時空を超えて満州で起きた犯罪が再現されている?

時間と場所を超えて結びつく真相とは!

と書くと「おおおお!」という感じがしないでもないですが、実際は広げた風呂敷が全く回収されない結末。
なんなん、これ?

という感想です。違った!備忘録でした。笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月26日
読了日 : 2022年6月25日
本棚登録日 : 2022年6月26日

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