駅のホームが見える家に一人で暮らす途中失明のミチル。人付き合いが苦手で、職場でも孤立しているアキヒロ。ホームでの事故をキッカケに、アキヒロはミチルの家にそっと忍び込む。誰かの気配を感じながらも、気づかないふりをするミチル。
不思議な労わりあうような関係が築かれていく。相手のことを知ると、不思議と怖くなくなる。理解できる気持ちが存在するから。相手が何者なのか理解できない時が一番怖くて、怖くて自分を守るために攻撃してしまう。でも、ミチルには見えない。とっさに逃げることができない。でも、だからって生きていたいと思ってるのか?もうこの先には恋愛も結婚出産も諦めた。なら、怖いものなんてある?
人を信じるなんてしたことなかったアキヒロが、ミチルの優しさに触れていく。こんなに優しい物語があるのかと。思った矢先に鳥肌。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年7月11日
- 読了日 : 2022年7月11日
- 本棚登録日 : 2022年7月11日
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