そして、バトンは渡された

著者 :
  • 文藝春秋 (2018年2月22日発売)
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2019本屋大賞 大賞受賞 
時代なんだろうか・・・
以前の本屋大賞は(おぉ~っ)と心を奪われ、
のめりこむような本に出合えた気がしたが・・・。

この本 家庭環境はちょっと複雑で、難しい状況の主人公だが
いたって 優しく、良い子
そして 大変な状況でも周囲の大人は とにかく主人公にこれ以上ない愛情を注ぐ。
第1章の高校生時代は ムカつくような同級生の中傷にあうのだが
それでも 家に帰れば 美味しい食事が待っている。

・・・っと ちょっと辛口に書いてしまったが、
文章は読みやすく、心がざらつくのは高校での友人関係だけなので
読んでいて こんな素敵な大人に出会えた 主人公 優子ちゃんは幸せだ。
一人の主人公の女の子の出会いと別れを追っていく 優しい小説。
一気に読めるので 夏の日 エアコンの効いた部屋で読むのにおすすめ。

私的には(継母 梨花さんに振り回された人生)だと思うのだが・・・。
血のつながらない父母が話す「子供ができるということは 自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。未来が2倍以上になることだよ。 明日が2倍になるってすごいと思わない?」
これは 共感できる。
でも それは親子が信頼しあって向き合えている場合だが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年7月15日
読了日 : 2019年7月15日
本棚登録日 : 2019年7月15日

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