歴史を知ることの大切さを感じるようになった。それは大人なんだから、とか教養として、という部分もないわけじゃないんだけど、それ以上に今現在、自分の身の周りを考える上で重要な示唆があると感じるからだ。
五・一五事件の話があった。
首相が暗殺されたというあの事件で、殺された首相犬養毅の孫である犬養道子氏は、被害者の家族であるにもかかわらず、世間的には非難されたのだという。米を売ってもらえなかった、なんてエピソードが添えられていた。
被害者であるにも関わらず、同情的な空気とか、理屈に合わないものによって叩かれる、なんてことは今の世に、それも遠い報道の世界だけじゃなく、身の回りにもあるんじゃないだろうか。
答えがあるわけじゃないんだけど、考える材料は多々あったというか、考えたくなる部分がたくさんあった。
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- 感想投稿日 : 2017年9月30日
- 読了日 : 2017年9月30日
- 本棚登録日 : 2017年9月30日
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