薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社 (2018年4月27日発売)
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本棚登録 : 780
感想 : 58
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最近、広告をやたらと見かけるようになって、以前の感想を見直そうとしたら登録がなくて愕然。あわてて再読。

皇帝の後宮で下女として働く、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが拐かしに合い、後宮に売られて給与の一部を搾取される日々。
そばかすだらけで、貧相な体型、皇帝の目に留まることもなく、同僚たちからのやっかみも無く、ただ年季が明けるのを待っていた。
そんな中、おしゃべりな同僚から帝の御子たちの短命の呪いの噂を聞く。今も二人の幼い御子が病と聞いた猫猫は、興味本位で動き出す。
美形の宦官、壬氏(ジンシ)は、そんな猫猫に目を付けて。
男女から言い寄られる美貌の後宮管理人に冷たい視線を投げ、毒と薬へは目を輝かせる、そんな薬師が後宮の怪しい事件を解決してゆく。

花街で人の裏側を見つつ成長し、毒と薬の実験に嬉々として自らを傷つける、目立たない外見ながら、機転よく立ち回る猫猫の辛辣さが小気味よし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年2月1日
読了日 : 2024年1月31日
本棚登録日 : 2024年1月31日

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