美しい星 (新潮文庫)

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宇宙人の達観した立場から人間を評価する重一郎と羽黒。重一郎は、人間の愚かだが愛おしい性質を、美しい言葉を並べて語る。羽黒は人間の愚かで醜い性質を、醜い言葉を話す2人と共に語る。個人的には羽黒のいう3つのゾルゲ(事物へのゾルゲ、人間へのゾルゲ、神へのゾルゲ)がしっくりくると思ったのだが、それは私がひねくれているからだろうか。三島先生の真意はどこにあるのだろうか。曉子の平凡な妊娠と、癌告知時の重一郎の平凡な落胆は、「美しい星」に生きる重一郎側の負けを表すように感じたがどうなんだろうか。しかし最終的にUFOは来た。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年9月22日
読了日 : 2017年5月25日
本棚登録日 : 2017年4月14日

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