なぜ私だけが苦しむのか: 現代のヨブ記 (同時代ライブラリー 349)

  • 岩波書店 (1998年7月15日発売)
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神に仕えているひとが書いた、運命についての本。
なんで自分がこんな目に遭うんだ、なにか悪いことをしたか、という疑問に対する本。

著者いわく、神が罰を与えているわけではない。神はひとりの人間に、不運をプレゼントする力はない、とあった。
万人を見ているはずの神が、ひとりの人間に対しわざわざ苦難をあたえるだろうか?というのがその理由だ。

だから、不運なことがあってもただの自然現象であって、それは神の意志ではない。
それなら、神に対して怒ったり、神の罰だと思いながらおびえることはやめよう。
そして、神に助けをもとめる。祈ることができる。

  余談
下の文章を読んで、同じことを考えている自分がいた。
自分は無宗教ではあるけど、信仰心はあるんだということがはっきりとした。
自分が信じているのは、「実力の分だけ、成功する確率が高くなるという世界の仕組み」だ。
それを信じているから、いまのところ特に不安にもおそわれず、不自由なく過ごしているのだと感じる。

(前略)
 ですから、神よ
ただ祈るのではなく
力と決断と意志をのみ
われらは祈り求めるのです。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2009年1月21日
本棚登録日 : 2009年1月21日

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