陰陽師 太極ノ巻 (文春文庫 ゆ 2-15)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年3月10日発売)
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4

二百六十二匹の黄金虫
幻想的で美しいな。そして不思議だ。

鬼小槌
最後とても楽しそうで良いなぁ。

棗坊主
「そこまでだ、晴明」っていいな。博雅の反抗。
昔は同じものが見えていると、見えていると考えることもなく
そうだと思っていたけれど、同じ体験は誰にもできないって本当だよな。

東国より上る人、鬼にあうこと
どうしてそれを美しく感じるのかというところは気になっていたけれど、
美そのものを存在させるのは何かまでは考えていなかったな。
西洋哲学のような気もするけれど、西か東かを問わず
突き詰めて考えるとそういうところに行き着くのだろうか?
哲学には詳しくないからよくわからないけれども。


修行をしても何も思わないのは難しそうだ。
その人に見えるように見えるのなら、本当のそれはどういうものなんだろう。
相手の心を当てる以外の揺さぶりができないのではという気もする。

針魔童子
播磨と針魔か。少し播磨国についても学びたくなってきたな。
命だけを取り出してみること/見せることはできないって
他の巻にも出てきた気がするが、説明が変わると変わると復習になってよいな。
仏教の本を読んでみたことがあるけれど、いまいち把握できずにいたけれど
今読んでみたら前よりは意味を想像できるところが増えているかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 短編集
感想投稿日 : 2021年12月6日
読了日 : 2021年12月6日
本棚登録日 : 2021年12月6日

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