虚構推理を読んでからたどり着いた作品である。
内容的には少しファンタジー的な要素もあり、2部構成となっている。
この作品は推理小説と言うよりは、名探偵の孤独感なるものに重きをおいた作品と感じた。
世に名探偵は沢山いるが、あまりこのように孤独さを感じさせることはない。
実は名探偵は辛く悲しいのだと感じた。
その上で、帯にあった
「タイトルはこれ以外ありえない」
そう、この作品は
名探偵に薔薇を
である。
読後に意味がわかり、納得のいく帯である。
説明
怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が……。不敵な犯人に立ち向かう、名探偵の推理は如何に? 第八回鮎川哲也賞最終候補作、文庫オリジナル刊行。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
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- 感想投稿日 : 2022年2月23日
- 読了日 : 2022年2月23日
- 本棚登録日 : 2022年2月23日
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