芸術の東大ともいえる東京藝術大学に通う生徒たちのルポ。イメージしていたのは情熱溢れる岡本太郎さんのような生徒たちだったのですが、読んでみると普通の大学生だなと感じで驚きました。
とくに「なんでこれやってるんでしょうかね?」って思わず自問してしまうような学生さんの話を読むと、自分が進学したときも似たような理由だったなと親近感が湧いてきました笑。
ただ、やはり日本の芸術の最難関大学に入学するだけあって、持っている才能や集中力、好奇心はすごいなと関心しました。とくに彼らの多くが使命感や功名心ではなく、”楽しい“からという気持ちで美術にのめり込む姿には羨望を感じました!結果よりも過程を楽しむ精神は人生を謳歌しているようで見習いたいと思ってしまいます。
そして、そうした学生たちを受け入れて余りあるほど藝大という環境があらゆる面で優れているのが伝わりました。だからこそ、本書のなかで紹介されるほどのカオスが産まれるのだと納得がいきました。
藝大が上野にあることや学祭の存在を本書で知ってこの秘境に興味が湧いてきました…読了後は尚更に足を運びたくなる…!そんな知らぬ間に藝大の魅力に取り憑かれてしまう一冊でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月27日
- 読了日 : 2024年4月27日
- 本棚登録日 : 2024年4月26日
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